就労継続支援B型とは、
障害や難病を抱えている方のうち、年齢や体力などのさまざまな理由により
企業等で雇用契約を結んで働くことが困難な方が、軽作業などの就労訓練を行うことができる福祉サービスです。
障害者総合支援法に基づく福祉サービスのひとつであり、比較的簡単な作業を、短時間から行うことが可能です。

身体障害、知的障害、精神障害、発達障害や難病のある方で、
以下のいずれかの条件を満たす方が利用対象となります。

・就労経験があり、年齢や体力の面で一般企業での就労が困難となった方
・50歳に達している方
・障害基礎年金1級を受給している方
・就労移行支援事業者などによるアセスメントで、就労面の課題が把握されている方

就労継続支援B型は、特別支援学校などの卒業後、そのまま利用することはできません。
一度就労経験を経るか、就労移行支援事業所を利用した際に、
働くことに関する課題などのアセスメントが行われていなければなりません。
まずはお住まいの市区町村の障害福祉窓口で相談してみましょう。

また、障害者手帳がなくても、就労継続支援B型事業所を利用できることがあります。
医師の診断や定期的な通院があれば、自治体の判断によって利用が可能な場合がありますので、
こちらも市区町村の窓口に問い合わせてみてください。

厚生労働省の「社会福祉施設等調査」の結果によると・・・
※平成元年社会福祉施設等調査の概況

・就労移行支援B型事業所の事業所数
12,497（令和元年）
11,835（平成30年）
→662件増加

・就労移行支援B型事業所の利用状況
利用実人員：332,487
利用延人数：3,583,112
一人当たり利用日数：10.8

注：利用者１人当たり利用日数は、利用延人数を調査しているサービスについては利用延人数÷利用実人員、利用日数合計を調査しているサービスについては利用日数合計÷利用実人員により算出している。ただし、９月中に利用者がいた事業所のうち、利用実人員不詳、利用延人数不詳及び利用日数不詳の事業所を除いて算出。

参考：厚生労働省

就労継続支援B型の作業内容は事業所によってさまざまです。
例えばこんな内容があります。
・農作業
・軽作業（梱包、包装、検品）
・軽作業（部品加工、組み立て）
・手工芸（名入れ刺繡など）
・喫茶店での調理
・製造や調理（パンやクッキーなど）
・衣類のクリーニング
・データ入力
・事務作業
・清掃
・ポスティング
・ものづくり
・農林漁業
・販売